中国が小切手のデジタル化を実施!その狙いとは?

世界各国でブロックチェーンを取り入れたソリューションが開発されている中、中国にある中国人民銀行では、小切手のデジタル化が進められています。
中国が小切手にブロックチェーンを取り入れ、デジタル化することにはどのような狙いがあるのでしょうか?
中国におけるブロックチェーン導入の現状に関しても、併せて解説します。

総合的なシステム性の向上が狙い

中国はもともと、仮想通貨の大きな特徴であるブロックチェーンシステムに注目していることで知られていました。
そしてブロックチェーンを導入する取り組みに前向きであり、小切手のデジタル化もその一環と捉えられます。
中国による小切手のデジタル化によって、まず小切手を印刷するためのコストが抑えられます。
これは紙幣をデジタル化して、キャッシュレスを定着化させるための動きと同じ狙いです。
また、小切手における金融詐欺を未然に防ぐことも狙いの1つです。
中国は小切手をデジタル化することで、小切手のトークン化に成功しています。
またデジタル化された小切手における業務は、イーサリアムにも採用されていることで知られるスマートコントラクトによって実行されます。
これにより人為的ミスは排除され、なおかつクリアな取引が実現されます。
取引に要する時間もわずか3秒ほどで、スケーラビリティに関しても高いスペックを兼ね備えています。
したがって、データが改ざんされるリスクも最大限に抑えられています。
つまり中国による小切手のデジタル化は、コスト削減とセキュリティ性の向上という2つの主なメリットから、総合的なシステム性の向上を狙っていると考えることができるでしょう。
ちなみに小切手のデジタル化は、中国当局が1年以上を費やして開発されたそうです。
導入が成功すればユーザーに対する影響は計り知れないため、公的機関の導入に向けた動きも加速しています。

中国におけるブロックチェーンの評価

中国は、以前から仮想通貨に対して懐疑的な姿勢を見せていることも有名です。
中国が仮想通貨に懐疑的な例として、2017年に行われた仮想通貨取引とICOの禁止が挙げられます。
ただ同時にブロックチェーンシステムに注目し、高く評価していることで知られています。
仮想通貨取引とICOの禁止に踏み切った2017年、中国はWIPOに対してブロックチェーンシステムに関する特許を出願しています。
これは世界中のどの国よりも早い特許の出願です。
また中国の習近平国家主席も、ブロックチェーンに対する高い評価を公の場で口にしています。
習近平国家主席は、ブロックチェーンシステムを「新世代の科学技術の画期的な成果」と評価し、支持しています。
つまり中国では、仮想通貨に対する評価とブロックチェーンに対する評価がイコールではないという、少し複雑な状況が生まれているのです。

まとめ

これらのことから分かるように、中国ではこれからも、しばらくブロックチェーンシステム導入に対する積極的な取り組みが続いていくことが予想されます。
中国におけるブロックチェーンシステム導入への積極的な姿勢は、世界トップクラスと言っても過言ではありません。
今回実施されている小切手のデジタル化も、ブロックチェーンが大きな将来性と可能性を秘めたシステムであることを認めた上でのソリューションです。
現在の中国における政治体制をより一層強めることも、ブロックチェーンを積極的に取り入れる理由の1つと言われています。
また中国が国を挙げてブロックチェーンシステムに注目しているということは、必然的に国民の期待、注目度も高まることとなるでしょう。
ということは、中国の仮想通貨市場がより規模を拡大させることも容易に想像できます。
中国による小切手のデジタル化は、まだまだ氷山の一角です。
これからもさらなる躍進が期待されるため、目が離せませんね。