中国の仮想通貨は今後どうなる?~中国の仮想通貨規制の裏側~

中国では、かねてから仮想通貨に対して規制を行うのではないか、という懸念がささやかれていました。
そしてとうとう、その規制が現実のものとなったのです。
今後、中国における仮想通貨はどうなっていくのでしょうか?

中国による規制

中国と仮想通貨といえば、深い関係があります。
ビットコインのマイニングを行うマイニング企業は中国に多く、約8割は中国の国内で行われていました。
また、中国で開発された仮想通貨も多く、その代表的なものがライトコインでしょう。
ICOも盛んに行われていますが、その中にはかなりの割合で、中国に本拠地を置いているプロジェクトが存在しています。
また、仮想通貨取引所も中国には多く、取引も活発に行われていました。
このように、中国は仮想通貨と深く関わっているのですが、それでも以前から中国では仮想通貨を規制する動きがある、といわれてきました。
そして2017年にとうとうICOが禁止され、ビットコイン取引所も実質的には閉鎖へと追い込まれてしまったのです。
さらに2018年に入り、ビットコインのマイニングに対する規制も導入され、事業から撤退するように指示しています。
マイニング企業の中には、この規制がされることを予測して、あらかじめカナダなどにその拠点を移し、マイニングを続けている所もあります。
取引所も同様で、中国本土から他国へと移動しています。
今後はさらに、中国国内でgoogleやFacebookを利用できないように規制している、グレイトファイヤーウォールの規制対象として、海外仮想通貨取引所やICOウェブサイトも加え、完全にシャットアウトするという発表もされています。
なぜ中国では、ここまで仮想通貨を規制するのでしょうか?

中国が仮想通貨を規制する理由

中国で仮想通貨をなぜ規制するのか、その理由はいくつかあるのですが、一つには国民の保護です。
中国ではコンピュータなどの知識を持つ人はごく一部であり、多くの国民はデジタル分野の知識を持っていません。
もちろん仮想通貨が何なのか、という点も理解していないのですが、そこにビットコインの大幅値上げといった仮想通貨バブルが起こりました。
その話を聞いた中国の国民は、ビットコインが上がり続けると言われてそれを信じ、結果として老後の貯えを失ってしまった人が多数出てきたのです。
ICOも同様で、中国ではICOも盛んに行われていたものの、その中には詐欺目的のものも多く存在していました。
しかし、中国国民の多くはそのICOが詐欺かどうかの判断ができず、騙されてしまう人が続出するという結果を招いていたのです。
こういった出来事が、中国での仮想通貨規制に繋がっていったのです。
また、中国バブルの崩壊についても警戒しているようです。
中国は一時期の好景気に陰りが見えてきたこともあり、人民元が海外へと流出してしまうことを非常に警戒しています。
仮想通貨の取引によって人民元が大量に国外へと送られた場合、国内での流通が鈍くなってしまう可能性もあり、好景気を支えることができなくなります。
そうなるとバブル崩壊も考えられる為、現在の好景気をなるべく長く守れるように、国内での消費を保てるように仮想通貨へと費やす資金を減らす、という狙いもあるようです。

まとめ

中国は人口世界一の国です。
中国で仮想通貨を禁止した場合、仮想通貨の普及や取引に大きな影響を及ぼすことは間違いないでしょう。
しかし最も怖いのが、他の国でも中国と足並みをそろえるために一斉に仮想通貨が規制されてしまう事です。
仮想通貨市場での中国投資家のシェアというのは非常に大きい割合を占めています。
今後、仮想通貨が世界中で使われ、さらにその用途を広げる為には、中国政府による仮想通貨の規制はなるべく早く解除され、中国も前向きな姿勢を見せてくれる事が望まれます。