フィンテックはAPIによってさらに便利に!~APIの将来性~

近年、フィンテックという言葉をよく聞くことがあります。
フィンテックは金融サービスとITを融合させたものですが、金融サービスを非常に便利なものにしている技術でもあります。
しかし、このフィンテックにAPIが加わると、更に便利になっていくのです。

・APIとは?

それではまず、APIが何なのかを説明します。
APIというのはApplication Programming Interfaceの頭文字を繋いだ言葉で、他社のアプリケーションを自社のサービスに取り込むことができるインターフェイスのことをいいます。
簡単に言うと、規格が違っても変換できるということです。

GoogleMapが他社のサービス内でも使えるようになっているのも、APIを利用しているからです。
このAPIを利用することで、わざわざ自社サービス用のアプリケーションを開発する手間を省くことができるのです。

APIはウェブ上ではかなり活用されていて、例えば自分のブログにアフィリエイト広告を表示できる機能が簡単に追加できるのも、その販売企業がAPIを公開しているからです。AmazonなどではこのAPIを活用することで、業績を大きく伸ばすことに成功しています。

それ以外にも先ほど紹介したGoogleやTwitter、Facebookなども積極的にAPIを活用しています。
APIを活用して、小さな企業では自社で地図機能などを開発する手間とコストを省くことができ、大企業では自社の宣伝ができると、お互いが得をすることができるのです。
こうしたAPIですが、フィンテックの分野においても大きな意味を持つことになります。フィンテックではどのようにAPIが活用されるのでしょうか?

・フィンテックにおけるAPIの活用とは?

それではフィンテックの分野では、どのようにAPIが活用されるのでしょうか?
例えば、フィンテック企業と銀行が提携して何かのサービスを開発するために、フィンテック企業からはテクノロジーを、銀行からは顧客データを提供して連携させたとします。しかし、そのまま連携させようとしてもシステムの仕様などが異なるため、連携させるためにはどちらかの仕様に合わせる必要があります。

このときにAPIを公開していれば、異なる仕様でもそのまま利用できるインターフェイスが整っているため、簡単に連携することができます。
フィンテックの分野で特に注目されているのが、銀行によって公開されるAPIです。
銀行がAPIを公開することは、銀行が持っている顧客情報に基づいた新たなサービスを、顧客へと届けることにつながります。

現在、銀行によるAPI公開は、特定の事業者だけに公開するという限定的な方法を取っています。
これは銀行の持つデータに資産情報などが含まれている事から、ミスなどによってその情報が公開されてしまった場合に、銀行が立ち行かなくなるほどのダメージを受ける事になります。
そういった事態を防ぐために、限定的な公開にとどめているのです。

銀行のAPIを活用した事例としては、みずほ銀行とLINEが連携したサービスが有名です、このサービスは、LINEでみずほ銀行の公式アカウントに専用のスタンプを送ることで、現在の残高や入出金履歴などを確認できるというサービスです。

銀行のアプリのように暗証番号などを入力する必要がない、簡単に使えるサービスとなりました。
住信SBI銀行や三菱UFJ銀行でもそれぞれオリジナルのサービスを開発しており、今後のフィンテック分野にAPIを公開することの有用性を示しています。

・まとめ

フィンテック企業にとって、APIの公開はさらなる発展の可能性を示す重要なものです。
しかし、銀行などがAPIを公開した場合は新たなサービスが生まれる可能性も高いものの、セキュリティなどの問題はどうしてもついて回ります。
セキュリティ面の懸念が解消されれば、APIの公開はますます活発になると思われます。
そうなった時には、フィンテック分野も飛躍的に発展していく可能性が大いに有るでしょう。